ポートランド・ティンバーズとソーンズ
「サッカー・シティUSA」へようこそ。これは1970年代に米国でのプロサッカーが始まったとき、ポートランドに付けられたニックネーム。この街の長期にわたるサッカー熱を象徴するものと言えます。2011年、ポートランド・ティンバーズ Portland Timbersがメジャーリーグ18番目のフランチャイズ・チームとなってからは、このニックネームは前にもましてリアルなものとなりました。さらに2015年にはリーグ優勝を達成。2013年には女子チーム ポートランド・ソーンズPortland Thorns FCが、新しくできた全米女子サッカー・リーグNational Women’s Soccer Leagueに加盟し、リーグ初のチャンピオンシップで優勝。ポートランド・サッカーの名声を高めました。
両チームともダウンタウンのプロビデンス・パーク Providence Parkを本拠地にしています。このスタジアムは3,100万ドルをかけて野球場から2,200席のサッカースタジアムに改装されたもの。2019年にはさらに4000席を追加する拡張工事を終えています。スタジアムはダウンタウンから歩いて行ける近さにあり、MAXライトレール、バスでもアクセスできます。
「サッカー専用の競技場が街の中心にあるというのは、メジャーリーグ・サッカーでは希有なもの」と、ティンバーズとソーンズのオーナー、メリット・ポールソンは語ります。この競技場では常にサポーターで埋め尽くされ、その多くが数十年もチームを応援し続けているティンバーズ・アーミーTimbers Armyなのです。彼らは試合中立ち続けたまま、応援歌を歌って応援します。
「ここの雰囲気はサポーターが自然発生的に作り上げたもの。ほかのチームが真似をしようとしてもできない。それこそが、まさにポートランド精神」と、ポールソン。
楽しみながらも「No Pity(容赦しない)」と書かれたスカーフを巻き、ゲーム中立ちっ放しで歓声を送り続けるサポーターにとって、やっぱり勝利がすべて。最大のライバルで、カスケーディア・カップを争うシアトル・サンダースやバンクーバー・ホワイトキャップ戦では特に白熱します。ポートランドではサッカーのチケットはすぐに売り切れてしまいますが、スポーツバーやTVのあるレストランでは必ずといっていいほどティンバースの試合中継を放映しているので見逃すことはありません。
ティンバーズのシーズンは3 ~10月 ゾーンズは4~8月。 チケットはここでお買い求めください。