ネイティブアメリカンのコミュニティ

ポートランドは都市部のネイティブアメリカンの人口が全米9位です。

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ポートランドの ネイティブアメリカンのコミュニティは380のトライブから成り立ち、オレゴン州には9つのネイティブアメリカン自治区が存在します。それぞれの自治区に居留地があり、その文化伝統にふれることができます。

イベント

年間を通して、ネイティブアメリカンの集会・祭りであるパウワウPowwowや、鮭と川を祝うサーモン・フェストなどのイベントが開催されています。イベントのスケジュールはウェブサイトPortland Indian Leaders Roundtable websiteやニュースレターNative Connect e-newsletterで知ることができます。

歴史

過去数千年に渡り、ポートランド周辺にはマルトノマ、カスラメット、クラカマス、シヌーク、トゥアラティン、カラプヤ、モララ他、多くのトライブが集落を形作り、コロンビア川やウィラメット川沿いに共同体や夏季の野営基地を構え、豊かな自然の恵みを受けて狩猟採集生活を送っていました。

ネイティブ文化のイベントやプログラムを 運営する、ポートランドのネイティブアメリカン青年家族センタ― Native American Youth and Family Center (NAYA)は、ネイティブコミュニティにとって神聖とされている場所に建てられています。市北東部のこの土地は、古くから Neerchokikoo と呼ばれたインディアン集落でした。その様子は1792年ルイス&クラーク西部探検隊の記録に記されています。

近年まで、オレゴン州の人口のほとんどがネイティブアメリカンの人々で占められていました。ところが、1850年のオレゴン州法 Oregon Donation Land Act of 1850  やその関連法により、ネイティブアメリカンは居住地を追われ、代わりに白人の入植者にはその土地を無料で提供されました。たった7年間の間に250万エーカーもの広さの土地が白人入植者の手に渡り、今のポートランドもそのうちに入ります。

ミュージアム&アート

以下はオレゴンのネイティブ・アメリカン文化の多様性を学ぶことのできるスポットです。

  • オレゴン歴史博物館 Oregon Historical Society Museum にはアメリカ西部で最大の西部の風景写真を所蔵しています。2世紀に渡る西部の風景の変化を写真で知ることができます。また、ネイティブアメリカンの編みかご、ビーズ、彫刻作品を展示しています。
  • ポートランド美術館 Portland Art Museumでは米国北西部の各トライブによる伝統的な編みかご、絵画、木彫などを展示。Native American Art Councilでは地元のネイティブアメリカン・アーティストの講演会などを主催しています。
  • ポートランドのギャラリーやお店の多くがネイティブアメリカンのアートやジュエリー、工芸品や食品を取り扱っています。特にダウンタウンのArthur Erickson Fine Artsはよく知られているギャラリーです。
  • 1972年開業のクインタナ・ギャラリー Quintana Galleriesではネイティブアメリカン、ファーストネーション、北極圏やメキシコの先住民のアートを扱っています。ジュエリー、絵画、陶器、彫刻はオンライン、または予約制で直に購入することができます。

オレゴン州の博物館

オレゴン州東部のウマティラ・インディアン居留地Tamástslikt Cultural Institute (ポートランドから東へ340km、ペンドルトンのタマスツリクト文化博物館やウォームスプリング・インディアン居留地(ポートランドの東160km )のウォームスプリング博物館 Museum at Warmspringsなどがあります。

これらの博物館では、過去の白人入植以前のネイティブアメリカンの文化を展示するだけでなく、今日のネイティブアメリカンにまつわる事柄について、またその未来についても考えさせられる展示になっています。