フィースト・ポートランド

世界がポートランドのキッチンに注目。

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「コーヒーマニア、マイクロブルワリー、温暖な気候、そして豊富な農産物。ポートランドの食シーンが注目の的であることは誰にも否定できない」と、2011年にグルメ雑誌のボナペティ誌が評した頃から、ポートランドは独立精神にあふれた新顔のグルメ都市から成長をとげ、本格的な美食都市として確固たる位置を築いたといえるでしょう。そして満を持して登場したのが、国際的レベルの食のフェスティバル、フィースト・ポートランドFeast Portlandです。

2012年9月に幕を開けたこのフェスティバルには、ポートランドのレストランで鍛え上げた才能あるシェフ、ソムリエ、ビール専門家などの達人や、ミシュラン星付きレストランの国際的に有名なシェフ、ニューヨークタイムズ紙やボナペティ誌に寄稿する食評論家、グルメ・テレビ番組の出演者など、食に関する世界的スターが集まりました。

同フェスティバルは毎年9月に開催。オレゴンの食の恵みを味わうInternational Oregon Bounty Grand Tasting、ナイト・マーケットNight Market、サンドイッチのコンテストSandwich Invitational、ブランチを楽しむBrunch Villageなどのメイン・イベントほか、レストランが会場のスペシャル・ディナー、実践型クラス、お酒に関するセミナーなどがラインナップ。一週末ですべて詰め込むのは難しいかもしれません。でも心配はご無用。ポートランドの食はどの季節でも、いつ来ても充実しているのですから。土壌豊かなウィラメットバレーで育つ農産物がレストランの厨房、ファーマーズマーケット、グルメ食品店を満たします。太平洋に近いことから、釣れたばかりのサーモンやアルバコア・ツナ、ダンジェネス・クラブといった海の幸もすぐ手に入ります。オーガニック農場では放牧牛のビーフやヘーゼルナッツを与えられた豚を供給。雨が深い森で育つキノコ類を育みます。

市内では60にのぼるブルワリーがノドを潤すクラフトビールを作り、どのレストランのワインリスト(スピリッツリスト)も地元産のセレクションで占められています。豊かな食文化は、700以上あるフードカートにまで波及。街のどこに行ってもおいしい体験ができる場所。それがポートランドなのです。