ポートランドのジャズ

Jimmy Mak’sパール地区のジミー・マックスでプレイするポートランドのドラマー、メル・ブラウン。

ベテラン・ジャズピアニストで作曲家のデイヴ・フリシュバーグも80歳を超えてなお現役で活躍しています。

ポートランダーにとってジャズはとても親しみのあるもの。多くのジャズプレイヤーがこの地に住み着き、街のくつろいだ雰囲気からイマジネーションを得られると語ります。ポートランドでは、ごく小さなスポットで一流スターの親密な雰囲気にあふれたセッションに出会うこともあれば、大きな会場でのライブでも真のジャズのスイングを失うことがありません。

ジャズ・フェスティバル

毎年2月の2週間、 ポートランド・ジャズ・フェスティバルPortland Jazz Festival はローカルの才能にスポットライトを当て、一方でジャズ界の大御所達をポートランドに招聘します。この時期は街がジャズで最高に盛り上がるシーズン。このフェスティバルはPDXジャズPDX Jazz が主催していますが、近年では通年を通してジャズのプログラムを開催しています。お薦めのショーなどは、PDXジャズのカレンダーをぜひチェックしてください。

1981年に始まったカテドラル・パーク・ジャズ・フェスティバルCathedral Park Jazz Festivalはアメリカ西部では最も長く続いている無料のフェスティバルで、毎年7月、ノース・ポートランドのセント・ジョン橋のたもとにあるカテドラル・パークCathedral Parkで開催されます。

ポートランドの北、コロンビア川を越えたワシントン州バンクーバーで開催されるバンクーバー・ワイン&ジャズ・フェスティバルVancouver Wine & Jazz Festivalも注目のイベント。毎年8月、ウォーターフロントで行われるこの屋外コンサートは、ローカルのみならず全米からのアーティストが参加します。

ライブジャズを聴ける場所

パール地区のジミー・マックスJimmy Mak’sではリーズナブルな入場料で連日一流ミュージシャンのプレイが楽しめます。また、ダウンタウンのレストランウィルフスWilfsヒースマンホテルThe Heathmanのティー・コート・ラウンジでも定期的にライブを開催。ビジュー・カフェBijou Cafeでは金曜のディナーショー・シリーズを提供しています。

ノースイーストのトニー・スターライツTony Starlight’sは人気のジャズ・ラウンジ。また、シークレット・ソサエティ・ボールルームSecret Society Ballroomはジプシー・ミュージックやウエスタン、スイングが中心となっています。サウスイーストであれば、ヴィ・ド・ボエームVie de Bohemeもお薦めです。

グラミー受賞者

「バラの都 City of Roses」はポートランドのニックネームですが、グラミー賞を受賞したポートランダーエスペランザ・スポルディングEsperanza Spaldingの曲のタイトルでもあります。若いベースプレーヤーで作曲家でもあるスポルディングは、TV司会者のデイビッド・レターマンに「最もクールな番組ゲスト」と評されたこともあり、2011年、ジャスティン・ビーバーを抑えてグラミー賞新人賞を獲得、世界のジャズ界の新しいトップとなりました。

スポルディングの指導者でもある、トランペット奏者のタラ・メモリーもポートランドを本拠地としています。メモリーは2013年、スポールディングの「ローズ」アルバムでグラミー賞最優秀ヴォーカル入りインストゥルメンタル編曲賞を分かち合いました。彼はまた、青少年のための音楽教育団体アメリカン・ミュージック・プログラムAmerican Music Programを運営し、同団体のジャズグループパシフィック・クレスト・ジャズ・オーケストラPacific Crest Jazz Orchestraの監督も兼任しています。

その他の有名人

ジャズ・ソサエティ・オブ・オレゴンズ・ホール・オブ・フェームJazz Society of Oregon’s Hall of Fameは、地域のジャズプレイヤーの活躍を讃えることでポートランドのジャズシーンに貢献しています。選ばれたメンバーの多くが、その後もずっと地元での活動を続けています。

ベテラン・ピアニストで作曲家のデイブ・フリシュバーグDave Frishbergは、クラシックの「Peel Me A Grape」や「 I’m Hip 」などを作曲したジャズ奏者。80歳を越えた今でも定期的に小さなクラブで歌手のレベッカ・キルゴアと共演しています。コンテンポラリー・ジャズの大御所ドラマーのメル・ブラウンは、何年もにわたり自分のバンドザ・メル・ブラウン・カルテットThe Mel Brown Quartetと共に、ジミー・マックスJimmy Mak’sで定期的に演奏を続けています。また、アメリカ先住民ジャズ・サックス奏者、故ジム・ペッパーが住んでいたことから、毎年8月、彼の業績を讃えてジム・ペッパー・ネイティブ・アーツ・フェスティバルJim Pepper Native Arts Festivalが開催されています。

ここ10年間で最も注目を集めているジャズとポップのクロスオーバー楽団ピンク・マルティーニPink Martiniは、ポートランドを本拠地として世界中を巡業しています。ピンク・マルティーニから派生したザ・シャンハイ・ウーリーズThe Shanghai Wooliesも頻繁にポートランドで活動しています。ジャズにルーツを持つ奏者では、ベン・ダーウィッシュBen Darwishトリオ・サブトニックTrio Subtonic、そしてブルー・クレーンズBlue Cranesなども注目株です。

また、ジャズの風合いが感じられるボードビル楽団にも傑出したものがあり、バガボンド・オペラVagabond Operaワンダーラスト・サーカスWanderlust Circus等は、ポルカ風のジプシージャズにダンスや演劇的要素、サーカス的な曲芸もを織り交ぜ、きらびやかでオリジナルなライブショーを上演しています。

ジャズ・ラジオ

ポートランドにはジャズ専門の非営利ラジオ局KMHDジャズ・ラジオKMHD Jazz Radioがあり、スイングからソウルまでさまざまなタイプの音楽を流しています。放送はオレゴン公共放送と共同でマウント・フッド・コミュニティカレッジから発信されており、FMラジオ89.1局で聴取することができます。

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