マウント・フッドの宿

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クラシックなロッジや山火事監視所、山小屋など、ユニークな宿がマウント・フッドの滞在を忘れ難いものにしてくれます。

マウント・フッドは特別な山。標高3,428mの氷層で覆われたオレゴンの最高峰で、日本の富士山に次いで世界2番目に最も多くの人に登られている山と言われています。でも、その素晴らしさを体験するのに、アイゼンやピッケルは必要ありません。部屋で過ごしても十分に雄大な自然を感じることができます。周辺のユニークな宿を見てみましょう。

山の滞在先リストのトップに来るのは、ポートランドから100キロ東、標高1,800mにある有名なティンバーライン・ロッジTimberline Lodgeでしょう。映画「シャイニング」の撮影で使われたことで知られるこのホテルは、さかのぼること1937年、公共事業促進局の世界恐慌の対応策として建設されました。手で切り出された巨大なモミの木の梁と山から運んだ岩を使い、壮大なカスケード建築の一例であり、国の歴史建造物に指定されています。大きな吹き抜けのあるパブリック・スペースを備え、手作りの素朴な鉄製の手すりや飾りが細部を飾り、居心地のいいコーナーや巨大な暖炉が設えられています。

クリアレイク・キャビン・ルックアウトClear Lake Cabin Lookoutでは、歴史と冒険を実体験できます。マウント・フッドの側面に位置する森林局管理の山火事対策のための火の見櫓の2棟あるうちのひとつです。120mの塔の上にあるキャビンは秋冬に借りることができますが、マウント・フッド・ナショナルフォレストの森林の中を6.5キロ、スノーシューやスキーまたはスノーモービルだけがアクセスできます。さらに遠くのフラッグ・ポイント・ルックアウトFlag Point Lookoutは1,700mの松林の台地にあり、厳しい18キロの行程が必要です。どちらのキャビンからも360度カスケード山脈の雄大な光景を見渡すことができ、苦労してたどり着く甲斐がある宿です。

カスケード・ハッツCascade HutsはDIYの新しい形の宿です。2009年にオープン、

5つの小屋をバックカントリーを辿って泊まり歩きます。各小屋は8人まで泊まれ、プロパンガスのヒーターとコンロ、調理道具、寝袋、マット・パッドを完備しています。夏には食料や飲み水も用意されています。夏から秋には、マウンテンバイクで3日間から6日間をかけて森林管理局の管理用道を使って小屋を回ることができます。(シングル・トラックのルートも豊富にあります。)冬の訪問者は、雪に閉ざされた孤独感を楽しむためにスキーやスノーシューで3~19kmの道のりをやってきます。

駐車場などが完備されたよりアクセスの簡単な宿はガバメント・キャンプの町にいくつかあります。ベスト・ウェスタン・マウント・フッド・インBest Western Mt. Hood Innは、24時間対応の受付やエクササイズの施設、無料の朝食、TV、ワイヤレスのインターネットなど、十分なホテル設備を備えています。ベスト・ウェスタンの少し先にあるコリンズレイク・リゾートCollins Lake Resortは、バケーション・レンタル(貸別荘)のリゾート施設。Grand LodgesやChalets at Collins Lakeなどと通路でつながっており、宿泊者はプールやホットタブ、サウナ、フィットネス・ルーム、スキー・シャトルなどのリゾート設備を利用できます。ガバメント・キャンプの中心には家族経営の宿ハックルベリー・インHuckleberry Innがあります。ここでは16の客室とグループ用にドミトリー・スタイルの部屋もあります。宿の一階にあるハックルベリー・イン・カフェは24時間営業。大きなハックルベリー・パンケーキやクラシックなバーガー、クリーミーなハックルベリー・シェイクようなボリュームいっぱいのダイナー料理を出します。